「香りの害」化学物質過敏症から子どもたちを守るために。

2019年3月31日 08時21分 | カテゴリー: 子ども・教育, 暮らし, 活動報告, 議会報告

衣類に使う柔軟剤やシャンプーなどの香料で体調を崩す人が増えているという報道が頻繁にされるようになりました。
小学校の給食着の柔軟剤の匂いがきつくて子どもが給食を食べられなかった、給食着を洗濯したら使われていた柔軟剤の匂いが他の洗濯物に移って具合が悪くなった、という声が保護者の間で話題になります。

全国の自治体でも少しずつ動きがあるようですので、府中市の取組みについて予算審議の総括質問で確認しました。

■「香りの害」についての被害を把握しているか?

消費生活センターでも相談を受けておらず、福祉保健の所管部署、保育園、学校などでも相談はなく、事例も把握していない。

 

■化学物質過敏症や香りの害の影響を市民に啓発する必要があると思うが、市としてどう考えるか?

福祉保健の現場ではまだ情報が不足しているため、国の動向や先進取り組み事例を調査研究していく。

消費生活センターをはじめに、健康推進課、障害者福祉課などの福祉保健の所管部署、保育園、幼稚園、学校、全ての部署で相談も、実際に対応したこともないとの答弁でした。これは被害がないというより、本人も、周りの人も、被害として認識していないためではないかと思います。匂いについては考え方について個人差もありますし、これが健康被害だと認識するのはなかなか難しいこともあり、問題が表面化していないという現状がわかりました。

昨年10月、府中市内で開催された学習会に参加しました。
「香りの害を考える」よい香り商品に潜む危険性を解き明かす 学習会に参加
参加した若いお母さんや、保育士さんからも、自分たちだけでは防げない害に対してなんとかできないのかと切実な声が聞かれました。

2013年度に国民生活センターに寄せられた柔軟剤の臭いに関する相談は計65件でしたが、日本消費者連盟が2017年7、8月の2日間設置した電話相談「香害110番」には、その3.3倍にあたる計213件の相談が寄せられたといいます。

市としては問い合わせも、対応した事例もないとのことでしたが、全国的には化学物質過敏症の一つとして、香りの害について注意喚起を行う自治体も増えてきました。

3月25日、高知市議会で化学物質過敏症についての陳情が採択されました。
小学校3年生のお子さんを持つ保護者の切実な思いが陳情に託されています。壁のペンキや教室のワックスなど極微量な物質にも反応してしまい学校に通うこともできなくなってしまっている化学物質過敏症の子どもたちのために高知市ではエアコンや空気清浄機を完備した教室を設置したそうですが、それでも、校庭で遊ぶ子どもたちの衣服の香料が部屋に入ってきて、寝込んでしまうことがあるといいます。

子どもたちの健康を優先すれば、学校としても地域としてもやらなくてはならないことがあります。

2月24日に放映されたこの番組は大きな反響がありました。
化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのですか~

ご参考までにこちらの記事も紹介します。
「香害」被害の子供たちへ、学校現場で取り組みが始まった(ダイヤモンドオンライン)
化学物質過敏症 中学生の馬場さん、巣立つ 友達がいてうれしかった 新たな夢へ(毎日新聞)

府中市ではまだまだ認知されていない問題ですが、確実に影響が広がっています。
子どもたちの健康のためにも早急な対応を求めていきます。