府中市で始まるパートナーシップ宣誓制度の課題は?

府中市では、来月からパートナーシップ宣誓制度が導入されることが決まっています。都内では渋谷区、世田谷区、中野区、豊島区に次いで5番目、市部では初めてということで、性的マイノリティに対する偏見や差別を解消し、人権意識の醸成のための取り組みとして、とても期待しています。

そこで、予算特別委員会にて、制度導入にあたっての課題や、2019年度予算にどのように反映されるのか確認しました。

  1. 制度導入にあたっての課題は?
    パブリックコメントで制度そのものへの反対意見が多かったことから性的マイノリティに関する正しい知識を周知し、制度を丁寧に説明して理解をしてもらのが最優先の課題である。
  2. 制度導入にあたって、来年度の取り組みは?
    予算化されたのは職員研修と受領証の発行に要する事務用消耗品費のみ。商工費や教育費などでの予算は計上しておらず、庁内各部署が主体となった取り組みは予定していない。
  3. 制度をより良いものにするために当事者などの意見を聞く考えはないか
    当事者の考えを聞く機会等を設定することは想定していない。

・・・つまり、予算化されたのは、今年度行なった職員向けの研修を来年度も行うことと、事務用消耗品費のみ。
市民の反対意見が多かったので周知に努めるとのことですが、啓発に関わる予算は一切計上されませんでした。
残念です。

 

NHK ハートネットTVでは3月20日、この番組が再放送されました。
パートナーシップ制度「進まないLGBTs理解 地方の現実」

香川県丸亀市では2018年4月からの導入を目指して準備を進めてきました。理解を広げようとポスターを作成し学校や企業に配布。すでに制度を導入している自治体や当事者団体との意見交換を重ねてきたといいますが、導入直前に市議会で反対の声が上がり実施を見送ったそうです。

札幌市では2017年6月にパートナーシップ制度を導入しました。800件にも上る反対意見があったにもかかわらず、市は方針を変えませんでした。
担当者は、連絡先がわかるすべての人に、一通一通、返事を書き、市の考え方を丁寧に説明。数多く寄せられた意見への回答は、ホームページに掲載。さらに、講演会などで市民に対して直接、説明する場も作るなどの努力をした結果、これまで38組が宣誓したということです。

府中市として、制度をどのように進めていくのか。
理解が進んでいないのなら、市民への理解を進めるための具体的な対策をたて、当事者の方々の意見を取り入れる場を作ってより使いやすい制度にしていくべきではないか、と意見しました。

性的マイノリティに対する差別をなくし、多様性を認め合う共生社会の実現のために府中市として一歩踏み出したわけですから、より良い制度として定着させていくための市の思いを積極的に予算にも反映させていただきたいと思います。